俺は何て言って良いのか分からないままテーブルに腰掛ける。 「油断してると他の男に取られちゃうよ? 凛ちゃん可愛いんだし」 「…」 「それにそのうち大女優になっちゃうかもよ~?」 「…そう、かもしんないな」 「もー。頑張りなさいよね! 私は潤くんに幸せになってもらいたいの!」 「美紀…」 「俊介くんにも私にも、もう気を遣う必要なんてないんだからね!」 明るくそう言う美紀。 表情は明るいけど、どこか切なげな美紀の笑顔。 俺は複雑な気持ちになってしまったー。