「あー、バレてた?」 「バレバレだって」 美紀はワザワザ今日、俺と凛が再会する機会を作ってくれたんだろう。 試食なんて口実で。 「試食も30%くらいはあったのよー? まあ、こうでもしなきゃ潤くんは行動起こさないし!」 「…おせっかい」 俺は苦笑しながらそう呟く。 「まだ好きなんでしょ?」 「…え」 「凛ちゃんのこと」 美紀のストレートな言葉に俺は返事に困ってしまう。 「1年間一度も会わないのに思い続ける。しかも片思いで! もうこれは本物ですね~」