その前に俺がきちんと自信を持てないせいだ。 凛はいつだって俺を真っ直ぐ見ようとしてくれてたのに。 「…ちょっ、潤くん!!」 凛が運ばれた集中治療室の前。 1人イスに座っていた俺の元に美紀が走ってきた。 連絡を受けて、飛び出してきたという状況の服と髪。 「凛ちゃんはっ!?」 呼吸を整えながら美紀が俺を見た。 俺は黙ったまま集中治療室に視線を移す。