しばらくして俺のほうへ歩いてきた俊介。 俊介は俺の存在に気づいて驚いたように顔を上げた。 「潤一!?」 数秒間の沈黙の後、俺は口を開いた。 「…何考えてんだよ」 「ごめん、そういうんじゃなくて」 困ったように頭を掻く俊介。 「じゃあどういうことだよ?」 「魔が差した…」 「はぁ?」 「俺が一方的にしたことだから。凛は何も悪くないから」 そう言ってその場を去ろうとした俊介。 俺は俊介の肩を掴んだ。 「俊介、お前まだ凛のこと…」