「俺には全然関心なかったみたいだな。っーか、そんなに存在感ないのか。俺は」 安心したけどちょっと凹む、こういうの。 少しだけガッカリしたようすの俺に気づき、凛が笑っている。 「でもバレたら大パニックだよ~?」 「でも複雑…」 2人顔を見合わせて微笑んで、また歩き出した。 こういうの幸せって言うのかもしれないな。 こんな普通のデートがこんなにも幸せだなんて。 「…あ」 凛がいきなり足を止めた。 ビルに設置されている大型TVを見上げている。 俺もその視線の先を見上げた。 「…俊介じゃん」