超溺愛ブラコン妹の彼氏

私の気分は落ちても時間は止まってくれず休み時間の度に色んなクラス・学年が私をみに来る。

まるで動物園にいるみたい。

可愛い

綺麗

友達になりたい

朝の先輩達の妹って本当!?
昨日のブラ何色!?

今日は何色!?

見たかったなぁ紗輝ちゃんの艶姿

等々

全て聞こえたけどスルーした。

泣いたら負けだと思ったから歯をくいしばって我慢した。

お昼になった。

私がこの教室にいる事によってクラス皆に迷惑かけている。

さっきので反感かったはずだから何か言わなきゃと思っていたら

「ねぇ貴方のせいでこのクラス動物園みたいじゃない？見世物小屋って感じ？」
朝、美景の周りにいた女の子が話し掛けてきた。

「ごめんなさい」

「謝られてもさぁ。制服出来上がるまで休んでてくれない？」

「ちょっと何ｰ」

舞桜ちゃんの発言に待ったをかけた私。

「わかった。明日から休む。迷惑かけてごめんなさい。でも今日だけはいさせて？」

「休む事はない」

「えっ…美景君」

「こいつが悪い訳じゃない」

「もぅいぃよ」

「よくない」

「そうょ！本当はよくないわょ。何で私ばっかりこんな目に合わなきゃいけないのょ！」

最後は喚いてしまった。

皆の視線が私に集中する。
「ちょっと来いょ」

と言って私の手首を掴む美景君。

「ヤダ離して！」

「いいから！」と言って私を教室から連れ出そうとする。

「あれぇ俺の大事な紗輝ちゃん連れ出そうとしてるの？やめてくんない？離してその手。嫌がってるっしょ？」

無理やり美景の手を離して痛かったねぇと手首をさすってくれた空那。

「どしたの？」

「うん？あぁランチ一緒にしないかなぁって…お誘い」