超溺愛ブラコン妹の彼氏

「紗輝ちゃんと話をしたい時は私を通してね?」

「はぁ!?」

「だってさっきマネージャーって言ったでしょ?」

「んじゃあ紗輝ちゃんと2人っきりで話させて下さい!」

「それはダメ!特に私服期間中はダメ!萌夢と2人っきりなんて危険。何かあったらお兄様達に申し訳ないわ」

「手は出さねぇよ!手繋ぎたいけど…」

「ほらやっぱ触れたいんじゃない。もぅ美景のとこ行きなさいょ。女の子一杯じゃない。おこぼれもらってきな!」

「んだょ。紗輝ちゃんまたね〜ばぃばぃ」

私もニコニコと手を振る。
「萌夢と美景って真逆だからさぁ。まぁルックスはいぃからどっちも人気はあるんだけどねっ」

ガラッと勢いよくドアが開き先生が入って来た。

「おぉ!?北村か。大学生みたいだな。まぁ私服でここにいる事は苦痛かもだけど、その内なれるだろっ。それでだ。北村は俺のクラスの生徒だ。他も大事な生徒だ。家のクラスだけは北村を好奇の目で見るのはやめような。一番辛いのは入学して2日目にして桃色学園の制服を切れなくなった北村だから。宜しく頼むな」
「はぁい」

「先生いぃ事言うね」

「俺さぁ昨日の見てたけど北村は悪くないと思うょ。むしろ被害者じゃん」

「あー私も思った」

次から次へとこんな発言が飛ぶ。

もぅ聞きたくないのに

蒸し返されたくないのに

バンッと机を叩く私。

「もぅ昨日の話はやめて下さい。蒸し返さないで下さい」

「あっごめんな。だなっ今はHRだもんな。やる事あるんだょ。そぅだそぅだ」

わざとらしく話をそらした先生。

やっぱり休めばよかったかなぁ。