超溺愛ブラコン妹の彼氏

何か見られている視線を感じるんだけど後ろは振り返れないなぁ。

だから堂々と着替えられなくて。

自分の部屋なのに。

絶対腕組みして見られてると思うから…。

これ以上怒らせたら何されるかわかったもんじゃないしさっ。

よしっ着れた。

「はいっ紗〜輝ちゃんこっち向いて?」

私服第1日目のコーデは

・ピンク色のワンピース
(首・手首・裾にファー付き)

・レギンス

・七分丈の黒の上着

世那が真剣な目付きで上から下まで眺めて、ニコッと極上のスマイルでよぉし♪
と言い

「紗輝ちゃん持ち物の用意は出来てる?」

「うん」

「んじゃ場所移動しよっ」
肩を組まれて洗面台の前へ。

「このコーデに合う巻き髪するからねぇ。紗輝ちゃんは顔作っててね?」

私はメイクをしながら鏡越しに世那を見てた。

'どぅすっかなぁ'

'お姉コーデだからぁ'

'ユルユル巻き巻きにしよっ'

'とりあえずやってみるよん'

1人でブツブツ言いながらも楽しそう。

スタイリストでも美容師にでもなれるょマジで。

「紗輝ちゃんのメイクはどぉ?髪は出来たょん♪」

「うわぁ昨日と違う!少しお姉さんになったみたい。大学生みたい!凄い凄い世那マジック!ありがとう!!」

「どういたしまして。俺自身もビックリだょ。紗輝ちゃん大人びさせすぎたかなって…」

またまた後ろから抱き締められた。

耳元で

「紗輝ちゃん綺麗だょ♪」
囁くように言うもんだから顔が真っ赤になっちゃって
そんな私を鏡越しにみながら

「ずっとこうしていたい」