超溺愛ブラコン妹の彼氏

うーん、この中から選べる?

クローゼットとチェストを行ったり来たりする事数分。

変なの着るとセンスないだとか言われるだろうし…

スカート却下

ブランド却下

派手却下

って着て行くのない!!

んじゃ休もう

うんうん

それがいぃ

ってかぁそれしかない!!

制服なぃんだし

休まなきゃ行けない休暇にしよう!

こう思ったら頭が軽くなった。

ベッドへダイブする。

「紗輝ちゃん?寝てる?」
「なっ何!?」

うつ伏せでダイブしてた私は慌てて声のした方をみる。

「はっ入るんだったらノックぐらいしてょ」

世那だった。部屋中見回してるし。

「だってドア開いてたよ?それにおかしな事考えてるでしょ紗輝ちゃん?」

ベッドに近づき膝まずいた。

私より少し高い目線になる世那。

石鹸の香りが漂って世那の手が延びてきた。

私の髪に触れ

「紗輝ちゃん制服がないから休暇なんてだぁめ。今から一緒に決めよう♪」

「???」

「紗輝ちゃんは天然だねぇ。全部聞こえてたょ?心の中で唱えてたの?」

ガーン

何やってるんだ私。

しかもドア開けたままで

聞いて下さいって言ってるみたいじゃん

しかも世那が聞いてたなんて

あぁ明日からの計画がパァかい…

せっかくの名案がパァ…

「そんなに落ち込まないで」

と言ってベッドに座った世那。

その隣をポンポンと叩く世那。

どうやらここへ座ってと言ってるみたい。

ノソノソと力なく移動する私。

「紗輝ちゃん何も心配する事ないんだょ?