ん…瞼をゆっくりあけると…世那の顔が超ドアップでありビックリした。

でもっその寝顔が綺麗で…唇を指でなぞった。

唇は滑らかで…私の唇を合わせていた。

「紗輝ちゃんて、寝込みを襲うの?」

って?

えぇ!?

起きてるのっ!?

瞼は開かないのに…

口が動いた。

'もっと'って…

えっ…

してほしいの?

気付いたら…していた。

世那の唇…

男の人のとは思えない程柔らかい…

気付いたら…舌で舐めていた。

ペロって。

そしたら世那の瞼がバチッと開いた。

「あっごめんなさい!猫じゃないんだから舐めちゃ駄目ょね…」

あれ?

世那…顔が赤いょ?

「舐められるって感覚。続々するね。おはよう、紗輝ちゃん。もっと舐めてほしいな?」

「だっ駄目だょ。朝なんだし、私、猫じゃないし」

「じゃあさっ明日、一緒に寝る時またペロペロして?」

だって。

今、私の目の前にいるのは世那よね!?

何か空那化してる気が…

だけど…頷いてしまった私。

そしたら'チュッ'と唇に何かが触れた。

「おはようのキスだょ♪ギューって抱かせて?」

言うないやな世那の温もりに包まれた。

「起きたくないなぁ。ずっとこうしててもらいたい」

「なぁに言ってんの?本当はみー君にしてほしいんでしょうにぃ。でもっ嬉しいょ♪今日も可愛くするからねっ」

「せっかく世那との甘いひとときに浸っているんだから違う男の人の名前出さないで!今は世那の事しか私の頭にはないんだから」

本当にそう思ったからみー君の名前は出してほしくなかった。


「紗輝ちゃんパワー目一杯注入できたから起きよっか?」

「うん!だけど…パジャマ脱ぎたくない。世那の匂いいっぱいついてるから」

プッと吹き出し爆笑したかと思ったら独りで起き上がり私の制服に香水を振り掛けた。

「これで、どお?」

「ありがとっ、嬉しい!!」

「ん、じゃあ着替え始めよっか?」

「うん!!」

私の手をとり着替えさせてくれた。

毎日嬉しいな。

お姫様みたい。

毎日、大好きなお兄達と一緒に寝られて起きたら着替えさせてくれて。