超溺愛ブラコン妹の彼氏

同じクラスで変な空気を読んでんならさっしろょ!」

萌ちゃんがフォローしてくれた。
「わりぃな。んじゃ忠告。お前らに何かあったって他のクラスの女が言ってて。今がチャンスだって美景の事狙ってる奴いるから。まぁ紗輝ちゃんより可愛い子なんている訳ねぇから美景がなびくなんて事はねぇだろうけど」

「お前さぁマジ、ムカつく!どっか行けょ」

ここは俺のクラスだし、どっか行くのはお前の方じゃねぇの!?

などとブツブツ言いながら離れて行ったけど…

えっ…

みー君…誰かにとられちゃうの!?
どぅしよう…

でも今の私には何も出来ない…ょ
「紗〜輝、今の気にしてる?美景を信じなさい。万が一アイツが紗輝を捨てるような事があったら殴ってやるから」

「そんな…殴るなんてしないで?私より可愛い子いっぱいいるから。好きな子出来たら応援しないと…」

「あらあら、そんな弱気でどうすんの!」

両頬に手を添えられて真っ直ぐ見つめる萌ちゃん。

「紗輝は可愛いょ。より輝ける場所は美景の隣じゃん」

「ちょっと!何で萌がそんなに紗輝ちゃんに接近してる訳!?今にもキスしそうじゃない!?」

物凄い剣幕で駆け寄ってきて萌ちゃんの手を払い私を包んだ。

「舞桜、タイミングよすぎぃ。いいところだったのにぃ」

何て言ってるけど…いいところも何もないょね?

「舞桜ちゃん、おはよう。萌ちゃんは私を勇気づけてくれてただけだょ」

舞桜ちゃんと距離をとり見上げて言った。

「紗輝ちゃん、萌なんてかばわなくていいから!あんなに接近して勇気づけるなんて、ありえない!」