すっごい触りたいんだけど?」

と言い胸を指してみた。

ら…

自分のはだけた胸と俺を何故か交互に数回みて両腕をクロスさせ

「キ−」

叫ぼうとしたのを寸でのところで阻止した。

俺の唇で紗輝ちゃんの唇をフサイだ。

こんなとこで叫ばれたら皆にばれんじゃん。

両手で頬を包み俺のキスでとろけさせた。

まぁこれ位にしてやろうかな、仕返しは?

「紗輝ちゃん、朝からワクワクするような事してもらえて嬉しいょ。お陰で俺に笑顔が戻ったっしょ?」

一番いい笑顔をしたつもりだったんだけど紗輝ちゃんには不評。

「笑顔じゃない!イヤらしい顔してるもん」

物凄く睨まれてるょ

あちゃ〜

ってかさぁ

グラビアモデルの撮影みたいな格好になってる紗輝ちゃんが悪いんじゃねぇ!?

なぁんて言うと、また怒らすから
「そんな事言っちゃう!?もぅ一緒に寝てあげないょ?」

どんな反応するかな?

みるみる内に表情が固くなり

「いいもん!世那と毎日寝るから…いいもん…空那なんか…いいもん」

あーあひねくれた。

こぅなると機嫌直すの大変なんだょねぇ…この子。

って妹だけどさ。

手がかかってしょうがないんだけどさ。

でもねっ大好きだから。

どんな紗輝ちゃんだって大好きだから。

力を込めて抱き締めた。

そしたら紗輝ちゃん何て言ったと思う?

「空那のかわりに実雷先輩にお兄になってもらうから!」

って。

はぁ!?

何だ、それ?

実雷だ!?

ふざけんな!!

って、そもそもの発端は俺だ。

冷静にならなきゃだな…

「何で、ここで実雷が出てくる訳?」

「実雷先輩は優しいもん。三番目の兄貴になりたいって言ってたし。空那より優しいお兄になってくれそうだもん。空那は意地悪だもん」

何このだもんての。

聞いててイライラするし。

紗輝ちゃんの中で実雷ってそんないい奴なの?

「ねぇ意地悪兄貴は嫌い?意地悪彼氏も嫌い?」

「嫌い」

うっわぁ即答。

「好きな子に意地悪したくなるのわからない?」

「意地悪してほしくないもん」

出た!もん。