キスしながら涙をすくってくれヘアスタイルを整え手を引かれリビングへ向かった。

「あっ紗輝ちゃん、パジャマ姿も可愛いね♪」

郁斗先輩が言うと

「エロ会長になってるぞ」

って私を隠した空那。

「パパ、お先に。今、気持ちいから入ってきたら?」

「うん、そうするかな」

「ビール用意しておくからね♪」
「ありがとう。じゃあ皆、気を付けて帰るんだょ」

リビングを後にしたパパ。

「いいなぁ紗輝ちゃんの後に入れて」

「エロ会長、いい加減にしろょ?」

「紗輝ちゃん、こんな口悪い兄貴やめて俺にしない?」

「しません!」

「ははっ即答だし」

郁斗先輩と私以外、大爆笑。

「郁斗先輩って世那の事、好きなんですか?」

「へ!?」

静かになり皆が私をポカーンとみている。

「だっだって…朝からずっと世那と一緒にいる気がするから。放課後の集まりが終わったら…私にかえしてほしい。世那を…」

ここまで言ったら何故か郁斗先輩の顔は真っ赤。

って事はやっぱり好きなんだょね?世那が…

そういう趣味だったの?

「紗輝ちゃん、ごめんね。俺は離れてても紗輝ちゃんの事想ってるょ。それに郁斗は紗輝ちゃんが好きなの。俺の傍にいれば紗輝ちゃんに会える確率高いっしょ?計算ずくだょ郁斗は」

っていつの間にか世那の膝の上にいた私。

世那の顔がみたくて向き合う形をとった。

「本当?」

「マ・ジ」

オデコにキスをくれた。

「何か…生徒会に世那をとられてる気がするの。だから…放課後の集まりが終わったら…私の元に早く戻ってきて?」

「だって。聞いた?会長さん?何時までもポワンとしてないでもらえる?」

郁斗先輩ってば慌ててるし。

私は世那の背中に手を回してみてた。

世那の鼓動が聞こえて安心する。
「さっ紗輝ちゃん、世那の事は言われた通りにするから俺のとこ、おいで?」

「い・や!」

強めに言ったら郁斗先輩驚いて小さくなっちゃった。

その後も私は世那の温もりに包まれくっついていた。



☆空那

ん?

紗輝ちゃん…もしかして…寝た!?
何か…世那にもたれている気がするんだけど?