超溺愛ブラコン妹の彼氏

ご立腹の空那。

掴まれてる袖をツンツンしいる。
「昼休み終わっちゃう!食べ行こうよぉ」

まるで子供のように駄々をコネ始めた。

「ガキみてぇ」

「お前に言われたかねぇし。もぅいいだろ?離せょ!」

「ヤダ」

「はぁ!?お前だってガキじゃねぇかょ!」

「やめて!2人とも」

この声で条二先輩の力が緩み、そのすきに離れ2人の手をとり握手させ私の手も重ねた。

「仲良し、ね♪」

2人の顔を交互にみながら微笑んだ。

「紗輝とだけ仲良くしたい」

「却下」

「お前が決める事じゃねぇだろ!?」

「ってか離せょ!」

もがき始めた空那をなだめた。

「空那!」

睨んでやった。

「条二先輩、こんな兄ですけど私共々よろしくお願いします」

深々と頭を下げ

「貴重な昼休みに時間をとらせてごめんなさい。一緒に食べに行きませんか?」

「はぁ!?もぅこれ以上は勘弁。飯が不味くなる」

項垂れた空那。

「もぅ!失礼な事言わないの!あっずっと触ってて、すみません」
私の手を離した途端、2人の手も離れた。

「今度、一緒に食べような♪」

「させないし」

空那に後ろから抱き締められた。
「シスコンがウルセェょ」

「羨ましいだろ?」

空那をみていた視線が私にうつり
「紗輝、ありがとな。あんな事した俺を許してくれて」

とっても優しい瞳をした条二先輩に言われた。

私の頭をポンポンと手でバウンドさせ扉に向かった。

私は空那の腕を触りながら

「空那、会わせてくれてありがとう。ご飯食べに行こ?」

「うん、何食べようかぁ?」

手と手を絡ませ屋上を後にした。
条二先輩には触れる事が出来た。
あんな事があったのに大丈夫だった。

でも…みー君とは…

触れ合える時が来るんだろうか…?



カフェテリアに着くと世那が気づいてくれて手をあげてくれた。

「紗輝ちゃん、お帰り。待ってたょ」

郁斗先輩を始めとする生徒会メンバーが迎えてくれ

「もぅ時間ないから食べな?冷めちゃったけど、ごめんね…」

世那の隣に空那と座りラップが掛けられたチャーハンとサラダを食べ始めた。

「美味しい?」