超溺愛ブラコン妹の彼氏

「俺が持ってたココアがコイツの不注意で制服にかかって、透けてブラが見えてしゃがんでんの」

「はぁ!?何で私の不注意なんですか!?お互いじゃない…」

と言った所で堪えてた涙がポツリと落ちた…

「あーぁ美影君泣いちゃったじゃん」

私の方へ誰かが歩いてきた。

と思ったらしゃがんで私の顔を覗きこんできた。

「大丈夫?立てる?」

声の感じからして先程'みかげ'と言った友達のよう。

私の方に両手を置いて立たせようとしてきた。

「やめてください」

と言った時不覚にもその友達と目が合ってしまった。
そらしながら片手で胸元を隠し片手で掛けられた手を払う私。

「あっごめんね…」

悲しげな声が聞こえた。

そんな時

「何なの?この群れは!?あっじゃあねぇ枚輝ばぃばぃ♪」

これじゃ教室行けないじゃない。

んもぅちょっとどいてょ
「ん?紗輝ちゃん?どしたの?」

ギャラリーを掻き分けながら私の元に来てくれた救世主舞桜ちゃん。

私は落としていた頭を上げ溢れる涙をとめもせず

「舞桜ちゃん」

と言った所で抱き締められワンワン鳴き始める。

「ってかどしたのぉ!?」

「美影が持ってたココア制服にかかってブラが見えたって」

「萌夢!そんな大きな声で言わないのっ!助けてあげなさいょ!美影!あんたも。ギャラリーと一体化してんじゃないのっ!」