超溺愛ブラコン妹の彼氏

「紗〜輝ちゃん、俺は何言われても平気。紗輝ちゃんの顔をみられれば幸せだからさっ」

じゃんねーと言い教室を後にした。

「うわぁ萌があんな事言うなんて。キャラかわったのかしら?紗輝ちゃん好きだとは思ってたけどマジ惚れ?」


チャイムが鳴り先生が入って来た。

挨拶をすませた後、先生の傍へ行き今までのお礼を言った。

「よかったなぁ。制服いいじゃないか。まぁ私服も可愛かったけどな?」

皆の笑いが飛び交い野次が飛んだ。

セクハラ発言!

生徒に手出すなよ!って奥さんいんじゃなかった!?

などなど。

ごめんなさい、先生。

滞りなく終わったHR。


1時間目、2時間目が終わり3時間目の教室の移動してるとこ。

舞桜ちゃんの仕事の話を聞いて盛り上がっていたら忘れ物に気付いた私。

もう数歩の所に教室が見えていたから誰かに借りようかと思った。

だけど迷惑かと思い直し取りに行く事にした。

「舞桜ちゃん忘れ物しちゃったから取ってくる」

「一緒に行くょ」

「うぅん。もうここまで来てるからいいょ。これ机に置いてもらえる?」

「大丈夫?」

心配顔で聞いてくる舞桜ちゃん。

「うん。走って行ってくるから」

笑顔で言ったら安心して送り出してくれた。


この時、忘れ物をしなければ…

舞桜ちゃんについてきてもらっていれば…

あんな事にならなかったのかな…?


教室に戻る途中色んな生徒に声をかけられた。

制服で着たんだぁ

よかったねっ

走ってどうしたの?

その度に立ち止まって答えていたら時間がどんどん過ぎていってチャイムが鳴ってしまった。

やっと教室にたどり着き忘れ物のペンケースを持ち来た道を戻って行った。

途中、先生とすれ違い'どうした?早く教室行けょ'と注意されてしまったけど。

チャイム鳴ってしまったから焦りもあるんだけど走った疲れも出てしまい案外距離あるなぁって思ってたら不意に腕を引っ張られ口を抑えられ壁に押し付けられた。

抑えられた口の手を離そうと両手で引き剥がしてみたがビクともしない。

この行為が相手の肝にさわったようで'暴れちゃうなら少し眠っててもらおうかな?'