超溺愛ブラコン妹の彼氏

最後は威嚇した。


下駄箱につき

「紗〜輝ちゃん、逃走は駄目でしょ!」

少し怒ってみせたら俯き萌ちゃんに何か行って先に行こうとしたのを阻止されている。

萌ちゃんに腕を捕まれ弁当の荷物を持ってあげ、こっちをちら見し一緒に階段を上がって行った。

俺らも上履きに履き替え階段を上がった。

「紗輝ちゃんのご機嫌をとるのは難しそうだねぇ。あんなんでも傍にいたいの?」

軽く頷いたょ。

ふぅん、根性あるじゃん。
「まぁさ、あれ以上ご機嫌ナナメにしないでね?あぁしたのはみー君なんだからさっ」





教室につき萌ちゃんから荷物を受け取り自分の席へついた。

「あっ紗輝ちゃん、おはようって元気ない?」

「おはよう、舞桜ちゃん。そんな事ないよ」

無理に笑ってみせた。

オカシナ空気を感じ取った舞桜ちゃんは萌ちゃんに視線を向けた。

「ってか制服戻ったんだねっ。可愛い。よく見せて?」と言われて無理やり立たされた。

上から下まで眺め'萌、写真撮って'って携帯を渡した舞桜ちゃん。

萌ちゃんに'紗輝ちゃん笑って?'って言われてるんだけど…ごめん…笑えない。

その光景を見てたクラスメイトが私達の周りに集まり皆から制服可愛いって言われまくった。

少し気分がよくなった…かな。

「あっ職員室よってくの忘れちゃったぁ」

突然大きな声を出した私にビックリの皆。

「何か用事?」

「ごめんね、皆、舞桜ちゃん、突然で。制服で来られたって事を三浦先生に言おうと思ってたの」

「もうHRの時でいいんじゃない?」

「だょね、時間も時間だし」

萌ちゃんが皆の間を抜け私の傍に来た。

「紗輝ちゃん、大きな声出るくらい少しは元気になったんだね、安心した。また休み時間に来るからね?」
「あっ萌ちゃん、心配してくれてありがとう」

萌夢、紗輝ちゃんと仲良くなりすぎ!

お前クラスちげぇじゃん入ってくんな!

などと周りから飛びまくる野次。

「萌ちゃんを悪く言わないで!クラスは違うけど同じ1年じゃない。仲良くしよ?」

皆を見回して言ったら視界の端にみー君を捉えた。

その微妙な変化を感じ取ったのは萌ちゃん。