超溺愛ブラコン妹の彼氏

☆空那

「ねぇみー君、今の本心?紗輝ちゃんを傷付けて楽しい?」

「…」

「紗輝ちゃんに冗談は通じない。問題が起こると勘違いして逃走。紗輝ちゃんの1番は俺達。だけど…2番は…みー君だと思う」

「追わなくていいのか?」
「今さら言う?もう学校だし。下駄箱に萌ちゃんいるっしょ?まぁかわされてるかも?だけどね。何とかやってくれるょ萌ちゃんならさっ」

俺はみー君と大事な話をしてるのに外野が五月蝿い。
今日は可愛い妹ちゃんいないの?

兄貴かと思ったら1年と一緒?

私達も一緒に行っていい?
冗談。

お前らに興味ないから。

「俺ねぇコイツに惚れてんの。邪魔しないで?」

最後は凄味をつけてみた。
「好きな子は苛めちゃうって言うじゃない?みー君は違う?仕方ないから認めてあげるょ?みー君が紗輝ちゃんの彼ならさっ。紗輝ちゃんってねぇ勝手に勘違いして逃走するけど…本当は寂しがり屋さんなんだ。昨日の夜は寂しかったみたいで、ハートのクッション抱えて布団かけずにねちゃってたし」

「…」

「紗輝ちゃんの事、迷惑だったらもう何もしなくていいから」

「違う。本当は傍にいたいんだけど、どうしていいかわからないんだ。紗輝の全てがほしいんだけど、どうしていいかわからないんだ」

俯きながらもはっきり言ってくれんじゃん。

しかも全てって…。


門を抜け下駄箱が見えた時紗輝ちゃんを見つけた。

お弁当掲げて萌ちゃんと話してるね。

でも紗輝ちゃん…笑ってなぃよ?その笑顔。

横にいるみー君をみてみた。

視線の先にいるのは紗輝ちゃんでしょ?

紗輝ちゃんを受け止めきれないなら諦めなょ。

「空那君おはよう。紗輝ちゃんと来てなかったね。あの1年彼氏?仲良さげに話してるょ?」

誰?コイツ…タメか?知らねぇし…

「あぁあれはぁ紗輝ちゃんの護衛。一緒に来てたけどぉ紗輝ちゃん怒って先に行っちゃったの。俺はコイツの恋の相談受けてたの、ね?」

みー君に同意を求めたらソイツも一緒に向き

「あっ1年のイケメン君。空那君、紹介して?」

ウザイょこの女。

「あぁコイツ人のもんだから。奪わないでね?」