超溺愛ブラコン妹の彼氏

あっ俺ら空那のダチ。後ろ姿目について誰だろって話してたの。隣みたら空那だったからわかったょ。よろしくね?」

ニカッと微笑んでくれた顔につられ私も元気よく'はい'って答えた。

その声に空那が気付きこっちに顔を向けた。

「空那の友達に制服可愛いって言われたの。挨拶したら?」

「別に仲良くねーし」

そっけないって言うか微妙な空気。

「ごめんなさい。向こうで1年の子と話しているからそっけなくて」

苦し紛れのフォロー…キツイな…

「いーよー紗輝ちゃんと仲良くなれればさっ?紗輝ちゃんは彼氏いるの?それとも単なるブラコン?」

うわぁこの人失礼じゃない?

空那に相手にされないのがわかる。

私に近づくお兄達の事好きな女の子達と同じ?

何ょブラコンて?

わかってるなら声かけないでょ!

「私の彼氏はお兄達ですから!失礼します」

言い切ってやった。

空那の腕を掴んでいる私の手も力強くなって。

それが空那に伝わったみたいで

「ごめん、紗輝ちゃん。嫌な思いさせたね?」

悲しげな表情で私の顔を覗かれた。

「うぅん、平気」

空那の友達?も危険な事が充分にわかったょ。

その反対の友達もいるんだろうけどね?

「お前らさぁくっつきすぎじゃねぇ?」

「いーじゃんねぇ。相思相愛だもぉん」

「羨ましい?みー君?」

「当たり前。何で紗輝ばっかいい思い出来んの?だってさぁ俺、紗輝のお守りしてっから女と付き合うなんて出来ねぇし。おかしくねぇ?ってか何時まで続くんだょ…」

そんな事思ってたんだ。

女の子と遊びたいょね。

ごめんね…

解放してあげる…

「ごめんね。女の子と遊びたいょね。ごめんなさい」
空那に絡めていた自分の腕も抜いた。

とめられるかと思ったけでスルスル抜けた。

空那は困った顔かな…。

「もぅいいから。私のお守り…しなくていいから。ここでオシマイ。これで一杯遊べるね」

私は出来る限りの笑顔を作り言った。

「じゃあ先行くね」

何かいいかけていたようだったけど走って学校へ向かった。

途中クラスの子から声をかけられたけど私の足は止まらなかった。