超溺愛ブラコン妹の彼氏

「ねぇ慰める時までエロさ出さないでょ」

「だってぇ本当の事っしょ?」

顎で私の胸を指し示している。

「もう!」

と言い頬を膨らます。

そこを空那が指でつついた時

「紗輝!」って呼ばれた。
こうやって呼ぶのは1人しかいないから直ぐわかった。

空那の顔を見るとあからさまに嫌な表情に変化していた。

「ねぇみー君、現れるの早くない?」

「別にお前の為じゃねぇし。歩いてたら2人の姿が見えたからだょ」

私の隣に並んだ。

「あぁ゙今日寝坊したんだ!?だってさぁいつも下駄箱でまってんじゃん」

「─わりぃかょ?」

「まぁさぁ寝坊したからこんなとこで会えたけどぉ紗輝ちゃんのボディーガード役おろすょ?」

「お前が決める事じゃねぇし」

「お前なんてよく言えたもんだねぇみー君?」

「うるせー」

私が真ん中にいるのに2人で進んでいく会話。

「おはよう、みー君」

「あぁ」

やっと話せたと思ったのに続かない会話。

しかも制服に…気付いてくれない…

「何で…寝坊したの?」

「聞きたい?」

「別に…いい」

俯いた私の変化をいち早く感じたのは空那。

私の肩に置いてある手をポンポンバウンドさせ頭に持っていき頬擦りした。

「エロ空那、離れろょ!ってか世那先輩はどうしたんだょ?」

登校中に肩組んでる私達に向けられた発言。

「世那は後ろにエロ会長といるんじゃん?それよりさぁ紗輝ちゃんの変化に気づかないのぉ?紗輝ちゃんみー君に何も言ってもらえなくて落ち込んじゃってるのにぃ」

何て事を言い出すんだ!?空那は?

「ちょ余計な事言わないで!制服…皆と同じなのに目立って嫌。明日から私服にする」

みー君から離れたくて空那の逆側へ行き腕を絡ませた。

「あーあぁ、拗ねちゃったじゃん。案外女の子の扱いへたっぴなんだねぇみー君て?紗輝ちゃんの相手出来ないなら近づかないで?」
「無理」

「即答じゃん」

私が真ん中から外れたからか会話しやすくなったみたい…私はいないも同然。

不貞腐れてたら肩をトントンとされ俯いていた顔をあげた。

「おはよっ紗輝ちゃん。制服出来上がったんだね。可愛いょ。