超溺愛ブラコン妹の彼氏

慌ててドアに向かい開けた。

「今、行く!ごめんね?」
「風邪引くから。何してたの?」

心配してくれてありがとっ。

迎えに来てくれたんだね。
「携帯のメールの返事してた。行こ」

「終わったの?」

「うん」

電気を消し差し出された手をしっかり握った。


洗面台でドライヤーを手にし乾かしていく空那。

その姿を鏡越しに見詰めていたら唇が動いた。

'好き'

ふふっ

'可愛い'

ふふっ

'キスしたい'

舌をべーって出したら

'後で覚えとけ'

だってぇ。

頬を大きく膨らまし抵抗しても

'駄目'あえなく却下。

私が主導権を持ち続ける事は不可能なのだろうか?

一時はあるんだけど直ぐかわされちゃうんだょねぇ。
まぁ私が一番頭悪いからしょうがないか。

「はぁい完了♪」

「ありがとっ。空那たん」
頬にチュッとした。

ら物足りないようで口を指差された。

言われるがままに顔を掲げて唇にチュッとした。

「紗輝ちゃんのキスする時の顔、可愛い。色っぽいょ」

「本当?」

恐る恐る聞いたら'自信持ちな'だって。


リビングへ行き皆と歓談。
テレビを付け人気ドラマに見入ってたら

「紗輝ちゃんアイツ好きなの?」と空那。

「うん。抱かれてみたぁい。私も舞桜ちゃんみたいにモデルやろうかな?」

何故か皆の視線が私に集中した。

皆のその顔は呆れてるの?
ビックリ発言だった?

「なっ何ょ。まっ舞桜ちゃんみたいに可愛くないからなれないのわかってるわょ。ただ言うだけならいいじゃない。夢に出てきてくれたりとか自由でしょ?」

「紗輝ちゃん、あーゆー世界に興味あるの?」とパパ。

「あるけど。冗談だょ?もしさぁなれたら皆との時間がなくなるじゃない。って私なれると思っちゃってたりして。ははっ。ナルシーだね、私」

皆で大爆笑になった。

「でもぉそれいいかも!俺ヘアメイクで空那がマネ。どお?」

何故か考えるポーズになった私。

数秒後

「空那がマネなんかしたらエロな仕事しかこなさそう。グラビアばっかりとかさぁ」

言って空那に顔を向けた。
「それはしないょ。