超溺愛ブラコン妹の彼氏

そしたらパパが来て'賑やかでいいね、家らしくて'って言い皆でダイニングテーブルに座って夕飯を食べ始めた。

「パパ昨日はゆっくり出来た?寂しかった?」

「うん、お陰様でゆっくり出来たけど皆の声がしない我が家は寂しいね」

「ごめんなさい。独りにして…」

頭を2、3回ポンポン撫でてくれた。

「ははっ。ずっと独りな訳じゃないし。毎日こうだと嫌だけどね。あっでも皆、結婚したらパパだけか?ここにいるのは…」

頭を左右に振り

「私、結婚しないから!ずっとここにいるから!パパと一緒にいるから!」

超真剣な私にビックリ顔のパパ。

「いいの?お嫁さんにならなくて…」

大きく頷く私。

「ありがとっ。食べよう?今日のビーフストロガノフの味はどぉ?」

皆の顔を見回すパパ。

「最高!!ねっ?」

お兄達の同意を求めたら
2人とも'旨いょ'って微笑んだ。

「明日の朝はパンにつけて食べる!」

「じゃあパン焼き上がるようにセットしようか?」

「うん、手伝うね?」

「ありがとっ。何パンにする?」

「食パンとバターロール」
「了解!食べちゃおうね」
「あぁい」

この後ビーフストロガノフをおかわりした私。

それを3人は'よく喰うなー'ってな表情で見られていた。

夕食が終わりパパはパン作りに入った。

私は洗い物をしながらパパの手付きをみてる。

相変わらず手際がよくて綺麗にこなしてるなぁって思う。

ん?私何か忘れてる気がする…

明日、何かあった気がする…

ん?明日?

あっ゙!?お弁当だ!!

萌ちゃんと食べるんだった。

取り敢えず洗い物の手を止め冷蔵庫を開けた。

卵にウィンナーに野菜におにぎりのもと。

これだけあれば何とかなるかな?

焼き上げたパンももらっちゃおうかな?

私のオカシナ行動に気付いたパパに声をかけられた。
「どしたぁ何か食べたくなった?」

手はとめないで聞かれた。
「あのね?明日、お弁当持っていくの今思い出したの。材料あるかなってみてた」

「そう言えばそんな事言ってたねぇ。今日のは持っていけないし」

手をとめ冷蔵庫を見に行くパパ。