超溺愛ブラコン妹の彼氏

「じゃあ行くか?」

「うん♪」

靴を履き

「パパ行ってきまぁす!」
私の声を聞き玄関まで来てくれた。

「気を付けてね、いってらっしゃい♪」

見送られ家を後にした。


電車を乗り継ぎ着いた先は映画館などが入った大きなショッピングモール。

時間をみたらいいのがあって映画を観る事にした。

作品は珍しく3人一致して人気ファンタジーもの。

いつもはお兄達アクションを選ぶんだけどね。

今回は有名俳優が出てるから観たいんだって。

チケットは世那が買いに行ってくれて、その間、空那と一緒にグッズ売り場へ行ってた。

パンフレットを読んでいたら

「映画観るの?」

って男の人に声をかけられた。

「はい」

「1人?」

「いえ」

「男?」

パンフレットをとられ私との距離も詰められた。

「紗輝ちゃん、誰?」

後ろから声をかけられ片手が上から降りてきた。

空那でその手を掴み見上げたら少し怒ってるみたい?
「何か用?」

声をかけた人に問いかけた。

チッと舌打ちし去って行った。

安心して大きなため息を吐いたら

「こんなとこでナンパされんな」

もう片方の手も添えられ後ろからギューと抱きしめられた。

「パンフレットみてただけだもん。悪い虫が近寄らないように離れないでょ!」
少しキレ気味に言ってやったら'ごめん'と小さい声で言った。

手を繋いでくれて、これからロードショーされるチラシをみに移動した。

「お待たせ」世那が戻ってきた。

「結構いい席とれたょ」

ってみせてくれた。

「何かあった?ご機嫌斜めが1人いる?」

空那をチラ見し

「パンフレット見てたら男の人に声かけられたの。それが嫌なんだょ」

「ははっ野放ししとくからだょなぁ。何もされなかった?」

「うん。空那お腹空いてるでしょう。何か食べようか?時間あるしぃ」

「だなっ。何がいい?」

と世那。

「お蕎麦がいい!」

元気よく答えてしまった。
「紗輝ちゃんも腹減った?くくっ」

世那に笑われた。

「空那がお蕎麦食べたいかなぁって思って…」