超溺愛ブラコン妹の彼氏

「行かない!ずっとここにいるから!」

「ははっ。頼もしい紗輝ちゃん」

力ない空那が刹那くて…再びギューって抱き締めた。
何でこんなに元気がないの?

今日、一緒に寝られないから?

我儘な私に嫌気がさした?
あっ…もしかして…私の我儘?

とうとう嫌になった?

そう言えば…空那は…手…私にまわしてくれてないね…

それに気付いた私は…空那にまわした手を緩めダランと足らした。

オデコを空那の肩に預け込み上げてくるものを堪えた。

徐々に空那から離れ距離をとり…

私の異変に気付いた空那が'紗輝ちゃん?'と声かけたのを聞こえていないそぶりをし…

空那の瞳を見詰めた。

その瞳には私が映り口が動いている。

だけど私には何を言っているのかわからない。

でも…空那の手が伸びてくるのはわかった。

私の頬に触れようとしていたのを阻止した。

「…らないで」

「紗輝ちゃん?」

「触らないで!」

一度目は最初がかけたけど二度目ははっきりと言えた。

動揺している空那。

何で?

そんなアタフタする必要なんかないじゃない?

我儘妹…嫌いなんでしょ?
「紗輝ちゃん、おかしな事考えてない?」

「ない」

「泣きそうだょ?」

「泣かない」

「こっちおいで?」

「行かない」

「触れさせて?」

「させない」

「何で拒否する?」

「自分が拒否したんじゃん」

えっ!?驚きの表情になり途切れた会話。

数秒後はっとした顔になり気付いたみたい。

「あれは─」

「抱き締めてくれなかったょね?好きな人出来たの?私の我儘に嫌気がさした?自分の事しか考えないで…ごめんね?もう離れたいんだょね?私から…」

「違う!紗輝─」

「何が違うの?私は空那が大好き。そんな大好きな空那に拒まれたら…どんな気持ちになるかわかる?」

数秒間見詰めあった後、私の瞳をとらえたまま物凄い力で包まれた。

もがけばもがく程強くなる力。

だけど…本当はこの温もりが欲しかったんだ。

空那の香りに包まれて…

空那の鼓動を感じて…

あぁ…我慢していたものが決壊したょ…

この温もりに包まれていいの?