超溺愛ブラコン妹の彼氏

嫌々と軽く首を振り

「…ぃゃぁ…世那…空那…私を…独りに…しないで…」

右手を上に上げた。

その手を握る誰か…

この温もりは…世那?

左手も握られている?

空那?

「…輝ちゃん…大丈夫?」
この声は…世那?

瞼を少しずつ開け真っ暗で独りぼっちだった夢を終わらせ世那と空那の顔がぼんやりうつった瞳。

手を握る力が強くなり

「おはよぅ紗輝ちゃん」と世那が言えば

「お目覚めかなぁ紗輝ちゃん?」と空那。

2人が声を掛け終わった頃、私の視界ははっきりし独りじゃない事がわかり嬉しさが込み上げてきた。

でも…ここ…どこ?

キョロキョロみわます私に気付いた世那が'保健室だょ'って教えてくれた。

「紗輝ちゃん、怖い夢でも見てたの?」

心配顔で聞いてくる空那。
「うん…私…独りぼっちになってた…だから…こうしてお兄達が傍にいてくれて嬉しい」

「そかぁ、紗輝ちゃんを独りに何かしないょ。安心して?」

「ありがとう、空那」

「紗輝ちゃん、身体おかしなとこない?」

「うん。平気。でも…世那…私の傍にいていいの?仲間外れとかにならない?」
ふふっと笑い私の手を自分の頬に添え

「そんな事、紗輝ちゃんの気にする事じゃないし。生徒会に私情は持ち込まないし。仲間外れなんてガキな事しないから」

言い終わりオデコにキスを落とした。

世那と見つめあい心配ないって伝わってきた。

「あれっ今、何時?とっくに昼休み終わってるょね?」

「そろそろぉHRも終わる頃?」

「ごめんなさい。ほっといてくれれば─」

「こぉら!」

2人の声がハモった。

「ほっとかないから!」

「どこまでも追いかけるから!」

「紗輝ちゃんを見付け出すまで」

「死ぬ気で探し出すから」
世那と空那が交互に真剣に語った。

2人の瞳を見つめ

「ありがとう」と言い手を強く握り締めた。

少しして空那が

「廊下にいる皆呼ぶね?」
と私の手をポンポンと軽く叩き外しドアへ向かった。
「紗輝ちゃんを皆、必死で探してたの。倒れてる紗輝ちゃんを見付けたのは実雷君だょ」

って世那が教えてくれた。
けど実雷先輩とは朝会った以来で…