超溺愛ブラコン妹の彼氏

悪さをした訳でもないやる気を持った女の子を手放すなんて。情けないですね。会長なんて名ばかりじゃないですか!」

「舞桜、言い過ぎ」

舞桜ちゃんを郁斗から離そうとする枚輝だけど逆に阻止された。

「ごめん、枚輝。だけど私黙ってらんないから!」

「わかった。友達想いの1年にここまでコケにされちゃあなぁ。俺が何とかしてアイツに聞いてみるから。早急に。きちんと訳を聞くから。だから少し時間くれないか?」

少し考えて郁斗の瞳をジィーッと見つめながら頷いた舞桜ちゃん。

「後1つお願いがあります。郁斗先輩はやるべき事が終わり次第ここから帰って下さい。紗輝ちゃんの前に姿を見せないで下さい。目覚めた時に郁斗先輩がいたら辛いだろうから」

「あぁ…しょうがない…かぁ。いてあげたいのに役立たず…ははっ。舞桜ちゃんは仕切り屋さんだね?」

「あなたに言われたくありません。役に立つ男がいないから私が動いているんです。紗輝ちゃんを拒否する理由がわかるまで生徒会の皆さんは近付けませんから。もし紗輝ちゃんに用事がある時は私に話して下さい」

目を見開く郁斗。

舞桜ちゃんて姉御肌なんだぁ。

枚輝も大変だね…

あっ彼の前では甘々かな?
そんな事を思っていたらガラガラとドアがあき空那君が出てきて

「紗輝ちゃん、お目覚」

よかったぁ。

皆の表情が和らぎドアへ向かった。

舞桜ちゃんが

「様子をみて来るのでここにいて下さい。美景もここ。あんたも何か仕出かしたでしょ?萌は行くょ」

枚輝君に肩を抱かれながら保健室に入った。





夢をみてた。

円の中央に私。

周りにいるのは、パパ、世那、空那、桃色学園の生徒、中学の友達、小学校の友達、幼稚園の友達。
皆、私に向かって笑顔でバィバィと手を振る。

私もつられてバィバィと返す。

すると1人、1人…と遠くへ行き、いつの間にか世那と空那だけになっていた。

そんな2人も少しずつ私から離れて行った。

どうして私を1人にするの?

何で私を置いていくの?

一緒に連れていってょ!

1人にしないで!

世那!

空那!

私を1人ぼっちにしないで…