超溺愛ブラコン妹の彼氏

実雷先輩が私から郁斗会長を離した。

空那達も上履きに履き替えに行った。

これをきっかけに周りのギャラリーが一気に騒ぎだした。

世那先輩、素敵!

世那、紗輝ちゃんと友達にならせてぇ〜

空那君、私も抱き締めて〜
空那、紗輝ちゃんとヤらせろ!

実雷君、好き!

実雷先輩、かっこいい!

郁斗会長、私を抱き締めて
郁斗も男だなぁ

などと皆言われたい放題だった。

あっ勿論、私もね…

いつまで私服なのょ!

いつまでも兄貴に守ってもらえると思うなょ!

紗輝ちゃん、いくらでヤらせてくれる?

紗輝ちゃんて男に飢えてるの?

などと。

聞きたくない。

ため息を付き下を向いて耳を手で塞ごうとしたら誰かに手を握られた。

「紗輝ちゃん、さっきのや・く・そ・く・守ってね♪そのかわり俺達が紗輝ちゃんを守るか・ら、ね?美景?」

みー君は私の鞄を持ってくれ手を繋いできた。

「そんな顔すんな!俺達じゃ不満?あっちげーか、不安?」

不服そうに聞いてきた。

「違う!嬉しい!ありがとっ」

泣きそうなのをグッとこらえた。

気を緩めると涙腺決壊しそうで…。

ありがとう、萌ちゃん。

ありがとう、みー君。


私を真ん中にし教室に歩き始めた少し後、また耳を塞ぎたくなる事を言われた。
紗輝ちゃん、ソイツらとはやったの!?

紗輝ちゃん、ヤりすぎて疲れない?

紗輝ちゃんて、男好きだったんだぁ

人の彼氏までとらないでね?

などと…

その度、萌ちゃんとみー君が相手を睨んでくれたり、私に聞かせまいとして大きな声で会話したりしてくれた。


教室につきドアを思いっきり閉めたみー君。

はぁと大きな溜め息をつき自分の机に向かった。

「ごめんなさい。朝から疲れさせて…」

「紗輝が謝る事じゃねーだろ?」

「でもぅ原因は私─」

「紗〜輝ちゃん、その後は言・わ・な・い」

私の口に人差し指を添えて遮った萌ちゃん。

「紗輝ちゃんが可愛いすぎるからぁあそこまで話が大きくなるのっ。あんま謝ってばっかいると食べちゃうぞ!?」

狼のような仕草をする萌ちゃん。

「私なんて食べても美味しくないょ…」