超溺愛ブラコン妹の彼氏

「紗輝ちゃん、用意出来てる?」

「うん。完璧。いいお天気でよかったね」

「ニヤニヤしててキモいょ。紗輝ちゃん」

「うっわぁ酷っ。キモいって…軽くショック」

項垂れて沈んでた所へ世那登場。

「うん?用意は完了?お2人さん。って紗輝ちゃん?どしたぁ?」

「世那ぁぁ!空那嫌ぁい。ニヤニヤしててキモいって言われたぁ。早く行こっ。空那嫌い。今から嫌いになった。ニヤニヤしててもキモい何て酷いょね!?」

世那に抱き付き空那の暴言をばらした。

私の後ろで'チッ'と毒づく空那。

「そっかぁ空那に苛められたかぁ。んじゃ2人で行こうねぇ」

背中をポンポンしながら'よしよし'って言ってくれた。

「じゃあ空那、戸締まりよろしくぅ、お先ぃ」

と世那。

私は空那をみずに

「私の機嫌が直らないと夜景デート何てしないんだからっ!世那が綺麗に可愛いく仕上げてくれたのにキモくないもん!べーだぁふんっ」

アッカンベーをして世那の手を引き玄関へ向かった。
靴を履き

部屋に向かって「いってきまぁす」と言い世那と手を繋ぎドアを開けた。


色んな話をしながら学校へ向かった。

でも…学校が近づくにつれ空那がいない寂しさが身に染みてきた。

ちょっと大人げなかったかなぁと思ったけど…私は末っ子だし女の子だし妹だもん。

でもぉ…空那と話せなくなるのは嫌だなぁ。後で謝ろぅ。

「平気?紗輝ちゃん…」

優しく世那が私を気遣ってくれた。

「あっごめんね…心配かけて…。後で謝るから…」

「そんなに落ちなくても大丈夫。空那はぁ紗輝ちゃんをからかうのが趣味でもあるんだょ」

「何それ?」

って聞き返した時

「紗〜輝ちゃぁぁん」

誰かわからないけど私を呼ぶ雄叫びが聞こえた。

「おはよう、はぁはぁ。空那は?はぁはぁ、休み?」
瑛汰先輩だった。

走って来たから片で息してはぁはぁ言ってる。

「あぁおはようございます。空那と出掛けにやり合って…後から来てると思います」

「そうかぁ。いっつも3人なのに世那と2人でいるからさぁ?」

「瑛汰さぁ、あいてる手、繋ごうとでも?」

「願わくば?」

「願うな!」