超溺愛ブラコン妹の彼氏

「言いません、そんな事」
くだらない会話をしてたら中庭についた。

ベンチは空いてなかったので昨日と同じとこにレジャーシートを引き2人の真ん中にお弁当を広げた。

おしぼりを渡し飲み物も入れた。

「すごっ遠足みたいじゃん♪紗輝ちゃんとデートしたら…こんな感じなのかな?」

「デート何てした事ないからわからないです…」

ハニカミながら言う私。

「紗輝ちゃん?敬語はやめよぅね?空那君と話すようにして?」

「はい!でも…中々難しいな…あっそだっ。あぁ忘れちゃったぁ」

「どしたぁ?」

「昨日のランチ代…持って来てるのに鞄に入れっぱなし…」

「持ってきてくれたの?」
「モチですょ!言った事は守るのが私です」

「じゃあ俺の言う事も守って?」

「へっ???」

変な声で答えた私。

「おにぎり…食べていぃですか?」

何故か敬語で控えめに聞いてきた。

「あっそぅだ!食べましょう!!いただきます!」

「いただきまぁす。僕は…このおにぎりがいいなぁ♪食べていぃですか?」

今度は僕何て言ってるし…いつもは俺なのに…

あっもしかして…私が敬語やめないから?

敬語で対抗?

性格悪い?

「どぅぞ♪何で敬語?俺じゃなくて僕?結構意地悪先輩?もしかして…S?」

「うっわぁ紗輝ちゃんひどっ。2回しか会った事ない人にS?何て聞いちゃう子なの!?紗輝ちゃんこそ裏表ありのSじゃないの!?」

「違ーう!!私はSじゃなぁい!!変な事言わないで!!」
「紗輝ちゃん?1人でヒートアップしすぎだょ。周りみてご覧?」

周り?何?

?あら?皆みてるね?

しかも…笑ってる?

もしかして…今の発言…聞かれてた?

「キャー!貴方のせいではじかいた!」

と喚きながら両手で顔を覆った。

「俺は悪くなぃよ?今は昼休みだし、紗輝ちゃんとはもっと仲良くなりたいから敬語なくしてほしかっただけだもん。勝手に怒ってるのは紗輝ちゃんじゃない?それとも俺とはこれっきり?」

左右に首を振る私。

「わかってんならやめればいい事っしょ?