超溺愛ブラコン妹の彼氏

「今さぁ私服で通ってるでしょ?今日の紗輝ちゃんのコーデ何だろうね?って俺らの中では話題になってて会話に紗輝ちゃんてワードが何回も出てくんの。だから皆して紗輝ちゃんがもぅ友達になった気分になってて。迷惑だったね?」

「そんなに私って有名なんですか?」

「ははっ有名ってかねぇ空那達の妹ってだけで興味の対象で、しかも実物をみると誰もが好きになって…って話を空那に聞かれながらするのも何なんだけど…」
「紗輝ちゃんは皆のマドンナ?」

「まぁそんなとこ?」

「手出したら怒るょ?」

「だって彼氏いないんでしょ?」

「俺らに気に入られなきゃ彼氏にはなれないの!」

疑問系の会話が途切れた。
「そりゃ手強いな?」

「わかったら皆に言っといて?気安く紗輝ちゃん何て呼ぶなって!」

「了解。じゃあ紗輝姫はどお?」

といつの間にか私の隣にいたその人に聞かれた。

「姫ではないから…あの…名前聞いていいですか?」
「あっ言ってなかった、ごめんね?空那と同じクラスで目黒川聖椰。よろしくね?」

といいニカッと微笑み八重歯をみせウインクまでしてみせた。

「あっ聖椰先輩って呼んでね?じゃあ練習しようか、言ってみて?」

「聖椰…先輩?」

「ストレートに疑問系はなしで!」

「聖椰先輩」

「はぁいよく出来ました♪」

またまたニカッと微笑み八重歯をみせて

「仲良くなれた記念に皆が紗輝ちゃんて呼ぶ事許してくれない?姫がいい?でもさぁ馴れ馴れしいかもだけど皆が名前知っててくれてるのって嬉しい事だと思わない?空那の妹のがいい?」

と聞いてきた。

姫は嫌だけど妹ってのも嫌かも…。

って考えると紗輝ちゃんて呼ばれるのが一番なのかなぁ?

「わかりました。名前覚えてもらえるって凄い事ですょね。嬉しい事ですょね。この際知らない人から呼ばれてもなれるようにします」

と聖椰先輩に微笑えんだら
「紗輝ちゃんスマイル最高!!」

と言われ質問攻めにあいながら学園に辿り着いた。

下駄箱でみー君に出会い

「おはよう」ってお互いに挨拶した。