超溺愛ブラコン妹の彼氏

いいぃよ♪でも明日はダメたんだ…」

「何で?」物っ凄い悲しそうな顔で見つめる空那。

「明日はね…生徒会の人達と一緒なの。さっき世那に言われたの…」

私に向けられていた空那の視線が世那へ移り

「明日、俺も一緒したい。いい?」

と世那に懇願し始めた。

「出ばるなょ?」

「ラジャー♪」と満面の笑みで答える空那に対して、あちゃーって顔してしかめっ面をした世那。

「空那も一緒かぁ楽しみだね♪明日はカフェテリアだょ?何食べようかなぁ?」
「ほれ皆!明日の話しはいいから食べなさい?」

「あぁい」と3人でハモった。

メニューは、白米・具沢山のお味噌汁・ゴボウのサラダ・焼鮭。

美味しく頂き楽しく会話した。

パパは一足先に出掛け3人で家事を済ませ私達も出掛けた。

学園が近づくにつれ生徒の姿もチラホラみられた。

お兄達の学園での知名度は抜群なので妹の私の事も皆に知れ渡り

'紗輝ちゃんおはよう♪'

'あっおはようございます!'

てな感じでお兄達がいるにも関わらず私に声をかけてきた。

「ねぇ私、皆の事知らないのに何で私に声かけてくるのかなぁ?」

「だょね…嫌?」と世那。
「って言うかお兄達の友達なのに私に挨拶って順番が違うでしょ?」

「あはっそこ?だよねぇ…」と世那。

「しかも紗輝ちゃん何て呼ばれてるし…私知らないのに…馴れ馴れしすぎて嫌」
「そっかぁ…」と空那。

そんな時また

「紗輝ちゃん!おはよう」
と言われ空那が

「お前さぁいつ紗輝ちゃんと知り合ったの?俺のダチ何だから挨拶すんなら最初は俺にだろ?」

「あぁごめん。皆が紗輝ちゃんて呼んでるからさぁ」
「紗輝ちゃんは気安く呼ばれるの嫌なんだって。お前らは知ってても紗輝ちゃんは何も知らないだろ?ただ俺の友達ってだけでさ?」
その人は私の目の前に来て
「ごめんね?俺は空那の友達です。仲良くしてください♪」

「あっすいません…謝ってもらうような事じゃないんですけど…お兄達の友達が私に声をかけるのは違うんじゃないかって思ってて…」