超溺愛ブラコン妹の彼氏

みー君を見つめていたら照れたみたいで髪をくしゃっとかきながら軽く頷いた。
「だから俺に守られてな。解決しても守ってやるから?」

私の頭をポンポンとバウンドさせた。

「ねぇ解決してもってどう言う事?」

「ふっ気にしないでいぃよ?ってか腕平気か?」

腕?と思い…さっき掴まれた所を触り思い出した。

腕の痛さなんかないけど抱き締められた残像がフラッシュバックし俯いた私。

「どした?やっぱ痛い?」
顔を覗き込みながら聞いてきた。

「いっ痛くないょ!全然痛くないから!」

大袈裟なぐらい大きく両手をブンブン振った。

「顔…赤いょ?」

「えっ!?」

両手を頬にあてた。

「萌…来たら帰んぞ?ははっ」

「わっ笑わないでょ!」

「紗輝がかみまくりだからだょ?」

怪しげな笑みをみせながら席へ戻って行った。


そんな私達の姿をみていた数名の生徒
達が

何か2人怪しい
美景、いつの間に紗輝ちゃんに気に入られたの!?
紗輝ちゃん、美景に惚れた!?
等といい始めた。

「お前らうぜぇょ。勝手に詮索すんな!」

「じゃあさっき何があったか教えろょ?」

「嫌だ!内緒?」

「何なんだょ!?疑問系ってのは?」

「そぅよ!何があったのか教えてくれたっていいんじゃない?」

「今の聞いてなかった?な・い・しょって言ったんだから言う訳ねぇし」


美景は数名の生徒から何か言われていたけど萌ちゃんが来たのがわかったから私はドアの方に行った。

「萌ちゃん。ちょっと待ってね」

美景の方を指し示した。

「俺もこっちのクラスがいぃ…」

指を加えお子ちゃまな萌ちゃん。

「ふふっ萌ちゃん可愛い。何もない限り遊びに来なょ?みー君喜ぶし」

言った途端両肩に手を置かれ真剣な目で見つめられた。

「紗輝ちゃんは俺が来ても喜んでくれないの?」

「萌ちゃん?ど…したの?」
「質問に答えて?」

「私も…嬉しいょ?萌ちゃんはここでの最初の男友達だし…」