超溺愛ブラコン妹の彼氏

「紗〜輝ちゃんまだぁ?」
痺れを切らした空那。

私は慌てて

「目を開けないで聞いてね?」

と言った。

「なぁにぃ?」

空那の両手が伸びてきて私の太股に乗せた。

「さっきから私がおかしいのは、空那が恥ずかしげもなくサラッと彼女に言うべきような台詞を言うから。でねっ空那に抱き締められたりすると私もどうにでもなれって思えてきて…。私もかなりのブラコンなのかな?何て考えてたの」

両手を優しく空那の頬に添え

「待たせてゴメンね。髪の毛ありがとう」

と言い空那と同じようにチュッと音を立てためらいもなく口にキスをしてしまった。

途端抱き締められた。

「また口にしてくれたね。紗輝ちゃんも充分エロくなったょ。だって俺から口にはした事ないし?」

「それを言わないでぇ」

「ははっ。紗輝ちゃん気付いてる?この体制俺的にかなりやばいんだけど?」

「えっ?」

空那に抱き締められた事に頭が麻痺して現実を把握出来ていなかった私は自分のおかれている体制を考えてみた。

私は大股を開きその間に空那がいて…

胸に空那の頭があり…

胸に頭?

私…お風呂上がり

ブラしてない…

段々頭が覚醒してきて慌てて空那から離れようとした。

「やっちょ空・空那!離れて!私ブラしてない!」

もがいても離れる気配はない空那。

「うん、知ってる」

「なら教えてょ!ってか離れて!?」

「いぃや!暫くこぅさせて?これ以上はしないから」。紗輝ちゃんのこけ柔らかぁい。ボインさんだねぁ」
「やだぁ!」

ともがく私。

でも、もがけばもがくほど空那に抱き締められる力が強くなる気がする…。

「紗〜輝ちゃん。この時間大事にしようね。それから…今日は本当にゴメンね…俺のせいで…怖い思いさせて…。なのに俺が助けられなくて悔しい…」