超溺愛ブラコン妹の彼氏

リビングに戻るとアームを枕にして空那は寝ていた。
みー君に気を使ったから疲れたんだね。

でもすっごく仲良くなったょねぇ。

じゃあ今日の髪の毛乾かすのはなしだょね…

何て事を思いながら空那の寝顔を見入る私。

寝顔までもが綺麗な空那。
「空那」

「…」

見ながら囁いてみた。

「愛しの紗輝ちゃん来たょ」

「…」

「起きないと襲うょ?」

「…」

自分で言ってて恥ずかしくなってきた。

顔赤いかも!?

「起きたらキスしてあげるから起きて?ここで寝たら風邪ひくから…」

いきなり空那の手が伸びて抱き締められた顔。

空那の胸の上にあると思われる私の頭。

空那の心臓の音ドクドク早くなってる。

何故この状況??

「紗輝ちゃん遅いから本気で寝るとこだったょぉ」

と私を少し離す空那。

見上げた顔が極上スマイルで吸い込まれそう。

「はいっして?」

目を瞑る空那。

「なっ何をするんですか?」

「キ・ス♪」

さらって言ってのけた空那。

「何故?」

「だってぇ起きないとキスするんでしょ?」

とあどけない笑顔で言われてしまい…

言ったね確かに言った…

でもさっこれ嘘寝でしょ?
それじゃ私の言った事は却下だょねぇ

「だって嘘寝じゃん」

「寝てると思ったのは紗輝ちゃんでしょ?キスし・て!」

私は空那に勝てないんですね…

し・て!って男が言うセリフですか?

しかも!兄なんですが…

でも…しないと進まないし…

あぁもぅやけくそだぁ!!

彼だと思ってしちゃったょ!

キスを!

しかもっ口に…

気付いたらしてたし…

私が一番ビックリかと思ったら空那も同じように驚いてて。

起き上がりガシッと抱き締められた私。

「してくれないかと思った。ドキドキして待ってたょ」