維新なんてクソ食らえ後始末が大変でしょ。浅木の巻

階段を下りていく途中で、氷雨の爆弾が爆発した。

その衝撃で階段が折れ、二人は一気に一階まで落ちた。

火の手が一気にまわり塔全体が燃え始めた。

二人が塔の外に出るのと塔が炎上しながら崩れていくのがほとんど同時だった。

二人は塔が燃え落ちていくのをみていた。

周りでは警官達は慌ただしく消火にあたっていた。

「なんとかなったようだな」

藤田が二人の隣にいた。

「これで、東京の方はけりがついた。後は、鹿児島だ。西郷達が動き出している。同時に騒ぎを起こされてはやっかいだからな。後はこちらで片づける」

藤田はそれだけ言うと離れていった。