維新なんてクソ食らえ後始末が大変でしょ。浅木の巻

氷雨の動きが一瞬止まった。

「無間」

浅木は無間抜きを放った。

氷雨の体が宙に舞った。

氷雨はかなりの深手を負った。

「そうか。くないでこれを狙っていたのか。しかも、無間抜きも会得していたとは」

「まあな。おまえの軌道を制してこの位置に誘い込んで足を止めたかったのさ。俺の無間抜きじゃまだまだ遅いからな」

氷雨は起きあがった。そして、足に刺さった板を抜いた。

「これで互角だな。浅木」

氷雨は再び瞬歩で浅木の間合いに入ってきたが威力は無く、連続して技を出せる状態ではなかった。

氷雨の木立を浅木は木刀で受けながら何度も打ち合った。

二人とも体力が無くなり最後の攻撃の時を悟り、離れた。

浅木の木刀は離れるときの押し合いで、外見はくっっいている様に見えたが柄の少し上で内部は砕けていた。

少し間があった。

「瞬歩」

氷雨が攻撃してきた。浅木は木刀を氷雨に投げつけた。

氷雨はそれをよけながらにやりとした。

「もらった。覚悟」

氷雨の小太刀が浅木を切るのと、浅木は懐からメスを取り出しその柄で氷雨のあごに一撃を放つのは同時だった。

氷雨が倒れた。

浅木は座り込んだ。