「いいか、遥!」



充夏は立ち上がった。





「ここに今!

心地良い場所と、それを感じる自分がいる!」





充夏は大きく腰を捻った。

視線が交わる。





「そしてここに!

その気持ちを共に味わえるヤツがいる!」




充夏は柔らかく微笑んだ。





「だったら…、一緒に味わいてぇとは、思わねえか?」





視線を逸らす。





「…別に…?」



充夏は肩を落とした。



「遥ぁ~…」





…ミツカンは、勝手にここに来るじゃん。





…私は、ここにいるんだよ。