「お姉ちゃんのこと……、本当に残念でした」


「……残念?」

彼女は何を言ってるんだ。
優希が死んだことは残念なんていう一言ですませられるようなもんじゃない。

「優希は……、優希はっ!」

俺は、思わず早紀ちゃんの肩を掴んでいた。

「い、痛っ」

「あっ、ご、ごめん!」

慌てて手を離す。

「いえ、こっちこそごめんなさい。悪いこと言ってしまいました」

ごめんなさい、ともう一度謝る。


「いや、俺が悪いんだ。早紀ちゃんは悪くないよ。ごめん、八つ当たりだったな」

「いえ、そんなことないです」

俺はどこまで最低なんだろうな。