忘れはしない

うっ。

こっちもサボってる手前、強く言えないのが辛いところだ。

「…はぁ、おばさんに怒られても知らねーぞ?」

こいつのところのおばさんは、もの凄く怖い。

鬼も裸足で逃げ出すんじゃないか、というくらいの怖さだ。

「わかってるわよ。…隣、いい?」

いいよ、と言う前に隣に座る。聞く意味があったのだろうか…?

ふと、自分が転んだままの無様な格好で座っていることに気付き、慌てて座りなおす。






ほんと、何やってんだか。