最低。 自分でもわかってる。 彼氏が居るのに あたしは他の人に恋心を抱いてる。 それだけならまだマシかもしれない。 あたしが想いを寄せて居るのは 親友の彼氏。 だってほら。 こうしてガラスケースに並ぶブレスレットを見ていても 自然とそうくんに似合う物を探してる。 とことん 救いようのない女だ。 あたしの心は 晴れ渡った空のブルーじゃなくて 海の底 深く濁った汚いブルーのように 今日もまた あの人を想うんだろう。