大輔の唇が
あたしのおでこに触れる。




むき出しになった肌は冷たくて
まるであたしの心のようで嫌悪感を覚えた。




ベッドに寝転がりながら
あたしは大輔の腰に腕を回す。



「大輔……。」

「ん?」



ぎゅっと腕に力を込めた。







「もう一回、しよ。」


そう言って自分から唇を重ねる。



それと同時に
大輔がゆっくりと体を起こし
あたしの髪に指を絡めた。



「どうした?珍しいじゃん。海音が誘って来るなんて。」


「いいじゃん。イヴだもん。」



時計の針は夜中の12時を指している。





「海音、好きだ。愛してるよ。」




ギシっと揺れるベッドに


あたしは枕を握り締めた。