いつの間にか
辺りは暗闇がこの病室を包んでいて。


面会時間が過ぎてる事に気が付いたあたしは慌てて病室を出た。





そして―――…



あたしは
絶望に落とされるんだ。





「息子は……一体どうなるんですか…。」


え……?
この声―――…



門を曲がろうとしたあたしは
直前の所で足を止めた。




「……わかりません。ただ、頭を強く打っているので…。」

「じゃあ……。」



やっぱり
そうくんのお母さんだ。



あたしは壁にピッタリとくっついて
その会話に耳を澄ませる。




「まだ、何とも言えませんが……。

このまま目を覚まさないという事も、覚悟して下さい…。」

「……そんな…っ!」


嘘――――…