コンコンっとドアをノックしてみた。



「祐司なんてまたアメリカ行っちゃえ…」



鼻をすすりながら小さな声で亜理紗は言った。



「ゴメンって。」



今度は返事がなかった。



試しにドアノブに手を掛けると…



開いた!



「入るぞ?」



一声かけて俺はゆっくりと部屋の中へ入った。



ベットの真ん中が小さく盛り上がっている。