「母さん…」



目覚めると母さんがいないことに気づいた。






父さんも…
兄ちゃんたちも…
妹も…
おばちゃんも…

私も





みんな後悔した。









治り始めた。そう思った時が1番危ないとわかっていたはずなのに…。










仕事や家庭、友人関係…色々な悩みを一人で抱えすぎた母さんは一度自殺を計った。




しかし、病院に運ばれ未遂に終わったがそれからふさぎ込んでしまった。




それが徐々に治り始め、家族は嬉しくて油断しきっていた。












そんな矢先−−−
私の入学式の1週間前…ある岬に最後の足跡を残して姿を消した。