《そ。だってどっちが好きなんてあたしが決めるもんじゃないでしょ?》


《う、うん...。》



《あたしは、宙と叶愛がしゃべってるのを見てみたら、はっきり言って叶愛も宙の事好きだと思ってた。今まではね。だけど今は星桜くんがいるでしょ?…叶愛の話し聞いてるとなんだかんだ言っていい人じゃない?星桜くんって。》



《うん。そうだね…。》


いじめの時...なんだかんだいっても星桜はあたしを守ってくれたし、あたしを強くしてくれた。あたし...なんにもお礼できてないんだよね…。


《あたしはどっちも応援してる!いつでも叶愛の味方だからね?》



いつもあたしの味方でいてくれる。
ヒーローなんだよね。朱夏は。



《ウェ...ウゥ...ありがとォ...朱夏ァ。》



《もぉ、叶愛!泣かないの!…それ以外の事も、少しずつ考えていこ?まだまだ時間はあるんだし。》



《ッ...うん!》



《じゃ!またッ!ちゃんと寝なよ?朝寝坊すんなよ―!》



《ぷっ!朱夏、お母さんみたいッ!わかってるよッまたねー♪》



プッ



ひさしぶりに長い時間電話してたなぁ…




あたしは…宙の事好きなのかな?



たしかに一緒にいると楽しいし、宙って優しいからつきあっても悲しいことなんか絶対ないと思う。







でも




これって恋なのかな?