「叶...愛?お前その手どうしたんだよ。」



「!!!し...おん...。」



今日は落書きだらけの机拭いてたから、帰るの遅くなっちゃってたんだけど...まさか星桜に会うなんて...。



ここは...逃げるにかぎる!



あたしはすぐに靴を履き替えて出ようとした。
だけどそんな行為が成功するはずがなく...。





「待てって言ってんだろ。シカトしたら、どうなるんだっけ?」



ッ!
星桜に腕を掴まれてしまった。



「ッ...ンッンン!!」



キス?.イ..イヤ...こんなとこ見られたら..また女子達に...。




「ッやめてッ!!」



あたしはありえないくらいの力で星桜を押した。
あたし...こんな力あったんだ・・。



「ッ何すんだよ...俺から逃げれると思ってんの?」



星桜はまたあたしにキスしようと近付けてきた。









「あんたなんか...!!どうせ女の子とヤりまくってるあんたなんか!!あの男と一緒で...裏の性格のあるあんたなんか...!!大っきらい!!
あんたとのキスなんて汚いからしたくないのッ!もう...あたしに近づかないで!!」












あたしはそう言いはなって家に帰った。





女子達が怖い――その思いでいっぱいで、
あたしは自分の心にないひどいことを言ってしまったんだ...。