「コレ...。」


今まで勉強道具だけはなにもされてなかったからよかった。
でも今は―――。



消えろ、ブス。学校くるな。キモい。みると吐き気がする。



暴言たっぷりな教科書。
ぐちゃぐちゃなノート。




こんなことされてるのに...どうしてあたし何も言えないんだろ。
結局は、この女子達と変わらない―。小心者だったんだ…


♪~♪♪

メール...朱夏?

朱夏はまだ治ってないらしい...

相当しんどいのにメールなんて大丈夫なのかな...?




『叶愛...大丈夫?行けなくてごめん。心配でメールした…ッなんかされたらあたしぶっ潰してあげるから!』




...馬鹿だなぁあたし。こんなに心配かけて。どんだけ弱いんだよ。
もう...心配かけたくないよ。



『だいじょうぶだって!朱夏心配しすぎ(笑)じゃっ♪』



ハァ。


ため息ばっかりだ...。




ッ痛!!



血?...ま...さか・






...カッターの刃の部分。
まさか筆箱に入ってるなんて…




...ひどいよ...。
あたしが何かしたっていうの?



もう…やめて―――。