「…最悪。窒息させて殺す気?」


キッと睨む。
星桜は皮肉たっぷりにニヤリと笑うと、


「キス…こたえてたくせによく言うな。」


そう恥ずかしいことを言いやがった。




「っ!あれは!」



「・・・あれは?」



「・・・・///っ!」


星桜は赤くなって固まるあたしを
不服そうな顔で見る。



「ま、いい。体暖まったわ。」




「変態。キス魔星桜。」




「男はみんな変態。お前が知らないだけ。」




「へ?」




「帰るぞ。送る。」


いきなり何?てか、切り替え早!

送るって…あたしが星桜を送ろうと思ってここまで来たのに。


「いいよ。一人でいける!」



「あ?」



「一人でいけるって!家すぐそこだしっ」



わざわざ送ってもらうほどじゃないでしょ。
そこまでか弱くないんでっ



「ちょ!」



んなあたしの提案は却下されたらしく、
星桜はあたしの腕をつかんで家まで送る気らしい。



結局強制なのね…。



公園を出て歩きだす星桜に、




「…あたし大丈夫なのに。」



つぶやいてみた。




「…馬鹿女。お前それでも女だろ。」


ピキ


それでもってなに?それでもって!
いちいちイラつく。。このキス魔男は!


「あたしは、正真正銘女の子です!」



ぁ…なぜか敬語になってるし…。



「…夜に一人でうろつく馬鹿がどこにいんだよ。…襲われんだろ…」




「へ?」




何か言った気がしたけど…
聞き返したのに答えてくれない星桜に少しイライラしながら家に帰った。