甘味処

星桜に絶対バレた。



今の声で気付いたはず。




あたしのお母さんが




夜の仕事=ヤって稼いでる。




ってことを。






そっか…今のでわかったよ。




あたしがちゃんと笑えないのは
ずっとお母さんの事を考えてたから。









お母さんはさっきの男達と歩きながら



夜の街に消えていった。





星桜は何も言わずあたしを抱きしめていてくれた。




あたしはゆっくり星桜から離れて




「っごめ!帰ろ...っ」




そう行って路地から出ようとしたけど




ガシ




「待てよ。」




おもいっきり腕を掴まれてしまった。




「......っ放して。」




あたしは星桜のほうを向かずに言った。



「・・・・」



「放してよ!星桜!」



何も言わずにあたしの腕を掴む。




さっきよりも少し力が弱くなって

優しく腕を掴んでる。




やめて…



その優しさが



つらいの…



心が



折れそうで…