甘味処

あ......あたし、そんな顔してた?


嘘…。



本当に心から嬉しかったのに
星桜が来てくれて安心したのはホント。








じゃあ…この…心の底にある悲しみは・・・






「・・・・」






星桜はあたしを何も言わず抱きしめてる。

固まったままのあたし




そんなあたし達に聞こえるのは…




「ちょ!愛ちゃーん!
今日俺らとホテルいってくんね?」



「おぉ!愛ちゃんじゃん!
まだまだ若いねー♪俺が先にヤるー♪」




愛ちゃん…


星桜は他人の事だと思ってるかもしれない。



でもあたしは、その「愛ちゃん」が誰なのかわかった。



わかりたくないのに。






「声でかいわよ!馬鹿!えっと…剛毅(ごうき)くんと徹也(てつや)くん?」





やっぱり。



あたしの予想は大当たり。








「愛ちゃん」は、





あたしのお母さんの名前、



桜田愛。




「声でかい!馬鹿!えっと…剛毅(ごうき)くんと徹也(てつや)くん?」









バレた